殆どの時間を野口学校で過ごしたので、思い出すことも学校でのことが一番多い。
ここでは、数枚の写真をみて、思い出すことを書こう。
これは、プリマリア(小学校)の敷地で、知り合って間もない頃、撮った写真である。
人見知りをして、そっぽを向いたりして落ち着かない。
左側に丸い穴が2つ見える。これは、何の穴か。直径1メートル以上、深さもそのぐらいある。日本なら子供が落ちたらと、騒ぐような穴である。それが、写真の外にももう3つぐらいあったか。近くに、丸くて平べったい石を山と積んだところもあった。
最初は何にするのか分からなかったのだが、あとで
料理のかまどであることが分かった。年に数回。ここで古くからの料理を作る。
名前は忘れてしまったが、バナナの葉の上に、豚肉の塊、サツマイモのような芋などを入れて、その上から熱した石を入れて、蓋をして、数時間置いておく。
そうして、取り出した塊を調理して(適当な大きさに切り分け)、食べてもらう。
一回は、生徒の家族の集まりだったように記憶する。もう一回は、先駆者(老人)の集団であった。このときはカラオケもあり、日本の民謡や歌謡曲が楽しそうに歌われた。あと一回は、どんな集まりだったか・・・
わたしもおこぼれに与ったのだが、美味しいのなんのって。芋も美味しいし肉も美味しい。信じられないほどだ。
ボクが禅僧でなかったら、お代わりしたいところであった。
いま立っているのは大通りだが、一番右側の扉から中に入れる。が、もちろん、合言葉(自分の名前など)を言わないと開けてもらえない。
このずっと続いている塀の上から犬が見下ろしているのにお気づきか
これは、番犬のようなもので、見知らぬものには吠える。私も最初吠えられて、その存在に気が付いた。
かれらはときどき、地面を歩いている。だから、ときどきは外に出してもらっているようである。
塀の前のボロのようなものは、うしろの植物を守るものであろう。これがないと、ほこりにまみれるだけでなく、車をぶつけられて枯れてしまうかもしれない。
今回はここまで。