すいぶん昔の作品である。カラーでなく白黒。
たしか月刊誌か週刊誌に連載されて、のちにアニメが作られてテレビ放映された。
日本のアニメの草分け的作品だったろうと思う。
内容が濃いというか、これが子供向けの作品だったのだなあ、と 戦後の時代というのを考えさせられる。
26分×26回 1969年放送
どろろというのは、複雑な生い立ちだが、まあ戦争孤児であろう。戦後の時代にあふれていた戦争孤児がモデルだろうとおもうが、実によく描けている。今、こういう子はほとんど見かけない。
百鬼丸というのは、戦争そのものの怨念が作り出したような、何とも言えない青年である。体のなかの48の部分が、親の願掛けによって死霊に(供物として)与えられて、芋虫のような体で川に流された。幸か不幸か医者に拾われて、生き延びる。16になった時に、死霊から体を取り戻す旅に出る。その百鬼丸に浮浪者のどろろがくっついて、一緒に旅をする。
至る所に争いがあり、死人を食って生きている死霊が大きな顔をしている(時代設定は応仁の乱のころ)。それを退治してゆく旅の中で、どろろが成長してゆく。
戦争の中から生まれてきた作品だろう。
まだ途中である。
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『ローマ帝国衰亡史』第三冊目に入り、第20章に入った。ここは、キリスト教について書かれてあるようだが、まだ読み始めたばかりである。第19章には、ユリアヌスが登場した。かれはプラトンやアリストテレスを学んで成長した。ギリシャ哲学やギリシャ神話に親しい。たしか後に皇帝の位についてからは「背教者」として知られることになる。
第三冊の残り(半分以上あるが)は、ユリアヌスをめぐって話が進むようである。
ユリアヌスについて、これだけ大きな紙数を使って描かれるということは、ローマ帝国の衰亡史に占めるところが大きいということなのであろう。
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