岩波文庫 全10巻 村山勇三訳
以前、筑摩書房だったか、中野好夫さん(途中から朱牟田夏雄さんに変わった)訳の単行本を読み始めたことがあった。最後まで行けないで、確か6巻辺りで挫折してしまった。・・・全12巻ぐらいあったと思うが、箱入りであった。ずっしりと重い。寝転がって読むのは無理である。
歴史好きの友人にあげてしまった。
しかし、途中で投げてしまったのが今でも残念で・・・先日、今後どのぐらい読む時間が残されているか考えていた時に、そのことを思い出した。
それで、文庫本で、安価なものがあれば、手に入れたいと思っていたところ
吉川幸次郎先生も手に取った(注)岩波文庫本が、安価で手に入ることがわかり、求めた。
全10巻ケース入りで、紙は変色しているが、未読のものが、送料込みで2500円。
(注)吉川幸次郎の『中国の知恵』の書き出しは
【私はちかごろ、ギボンのローマ帝国衰亡史を、電車のなかなどで、すこしづつ読んでいる。】とある。ここに出てくる本が、岩波文庫本である。たぶん昭和26年ごろのことである。この年、第1,2巻が出ている。
漢字は旧漢字。まあこれは、ボクの世代は、読みなれているので、何の問題もないが、字の大きさが少し小さい。これが少し心配だが・・・文庫本は軽いので、寝転がって読めるから。
最初、文体に慣れるまで手間取ったが、50ページほどで、何とか慣れてきた。
今度は、最後まで読みたいと思っている。
地図を見ないと分からないところもあるので、『世界史年表・地図』(これは、図書館の除籍図書であるが、図書館では年表の類は館内閲覧だけで貸出していないので、新本同様。重宝している)を傍らに置いている。
「ローマ帝国衰亡史」を読み始めてすぐに、今年初めに、確か『平家物語』を読み始めて、途中で投げてしまったことを思い出した。
そのほかにも、途中で投げている本が何冊かある・・・
どうするかな。作者に申し訳ない気持ちは強い。が・・・
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年末も押し詰まってきた。大掃除と正月飾り、年賀状も、これからである。