文明人が未開人に出合った時

どういう事が起こるか、たしかジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』にくわしく書かれてあったと記憶するが、読んだのはずいぶん昔のことで、内容までは覚えていない。

いま。『人間の由来』を読んでいて、それに触れているところ(p295,296)に出あったので、すこしだけ。

(多分『ビーグル号航海記』にはもっとくわしいことが書かれてあったのかも知れないが、もう読んだのは50年も前の事なので、覚えていない。図書館から借りてきて調べてみようと思わないではないが、・・・)

 

最初に出会った時には、病気が発生する。そして、生活習慣が変化し、多くの悪い健康状態を引き起こす。特に、多くの未開人は、酒に対してあらがいがたい強い好みを示す。

「彼らの周りでの新しい生活に心を乱され、鈍くなり、努力の目標を失い、それに代わるものを見つけられない」

 

この最後の「」で囲ったことについては、今、情報が洪水のように流れ込んでくる世の中で、これからそこに飛び込んでゆこうとしている人はともかく、多くの人は、躊躇し、この未開人に共感するのではないだろうか。

 

ここに書くのが適切かどうか迷うが、若い頃、(まだあまり一般的ではない)ユンボの隣でスコップを使ったことがあるのだが、あの時はそれこそ「努力の目標を失った」。ユンボにできない、スコップを使うべきところはあるのだが・・・それでも、自尊心が痛く傷つけられるというか・・・

これからAIが本格的に、目に見える形で、競争相手として現れてくると、如何いうことになるのだろうか。多くの人は、鈍くなり、努力の目標を失い、・・・・