裏切り・騙し

ここしばらく、大谷選手が詐欺の被害に遭ったことが、ニュースのトップであった。

気の毒としか言いようがない。被害金額より、一番信頼していた人に裏切られた精神的ダメージは、どれほどか。想像できない。そうとう大きいはずだ。

 

騙すより、騙される方がいい。とは、よく聞いた話である。でも、一番信頼していたのだ。

慰めになるかどうか分からない。

 

いま、進化論を読んでいて、ダーウィンは騙しの遺伝については何も言っていない、少なくとも思い出せない。

だが、裏切り・騙しはかなり一般的なのは、誰もが気づいている。そしてかなり遺伝性のものと思われる。

ポーカーなどというゲームはみなやったことがある、ポーカーフェイスの上手い人と下手な人といる。

 

お寺の住職などしていると、いろんな話を聞く。騙された話や騙した話もある。

個人経営の仕事をしていて、やっと一人前になってきたと信頼し始めていた人に、金を持ち逃げされてしまった。頼まれていた仕事が終わりかけていた時に、騙されていたことに気づいた。親友の結婚相手が浮気をしていた、とか。

 

そろそろ姿を見せる、ツバメ。一夫一婦で仲がいいように見えるが。あのツバメの研究から、かれらの浮気率は30%前後であることが分かっている。鳥類と人類と違うだろうから、一概には言えないが

 

人間もそれぐらいかもしれない。そしてそれは、浮気だけではなく、裏切り・騙しの比率も似たものであろうか・・・

 

三人に一人ぐらいの割合で、”機会があれば”、裏切る、騙す。・・・騙す方もあれだが、騙される方も、あれだ。

ボクなど、いままで幸いにそういう、騙したり騙されたりという”機会”に出あわなかった。願わくは最後まで!

 

将棋の羽生さん(連盟の会長さん)は、勝ちを読み切った時に、駒を持つ手が震える、という話を、だいぶ前に、将棋を教えてもらったKさんから聞いたことがある。

彼などは、嘘が付けない。まあ、裏切りや騙しには無縁の人かもしれない。