今読んでいる本のこと

あんまり暖かいので、カメムシが出てきた。これで急に寒くなったら、彼らはどうなるのか。ちょっと心配である。

 

種の起原』150年以上前の本であるが、第一級の論文であるから、やはり難しい。

進化論では説明が難しい、恐竜などの絶滅(これは現代では隕石の衝突とか、いろいろ仮説が出ている)とか、遠く離れたところに、同じ種の生き物がいること(これは大陸移動説で説明されるようになっている)とか、当時はどういう風に解釈されていたのだろう、とか、思う。

また、進化論は、次の時代に、生き物に序列をつけて、滅ぼされるのは劣っているからだ、というような、進歩礼賛、人種差別思想と見なされるようになるのだが、ダーウィンにそれは既にあるのか、とかいうところが、気になるところであった。

ダーウィンは、当然ながら、滅ぼされるのは、劣っているからだと考えていたようだ。ちょっとでも勝れたところをもつものが栄え、劣るものは滅びる、と。

 

そういうふうにして時が経過してきたので、とうぜん、次の時代には、ちょっとでも優れたところを持つののが生き残ってきているので、進歩している、と。

進化と進歩は同時進行のようだ。競争に勝とうとすることが進歩と直接結び付くかどうかは、別問題のような気もするが・・・・

 

ファーブルは、進化論をこき下ろしていたと記憶しているので、『昆虫記』の関連するところを読んでみようかと考えている。

・・・昆虫記は、何度か挑戦したのだが、結局読めなかった(若い時の話である)。文体というのか、文章が、すごく読みにくかった(ボクと相性が悪い)記憶がある。さらに、フンコロガシについて知りたいとは思わなかった・・・・当時はもっと一般性のある話題に興味があった・・・・。

しかし、もし、読むなら、今回は最後のチャンスかもしれない。