『明治大正見聞史』

1926年に最初の版が出ている。1926年というのは、昭和元年である

当時の世相というのはどんなものだったのか、知りたいと思っていた。これは、なかなか面白い。

途中の一篇「政府の恐露病と日露戦争」を読んだだけだが・・・一番最初の「維新当時の滑稽外交」から読んでみよう。

 

口語体なのだが、言葉の使い方からして、今とは随分違う。あるいみ新鮮である。

まだ命が粗末に扱われているというか、捨てるべき時に捨てる、という意識(もう今では誰も持っていないだろう)が感じられる。命に執着して、捨て場を見失ってしまうというようなことは少なかった・・・ようだ。

しかし、国を思って相当熱くなってきて、どうも危ないのではないか(卑屈なところから逆上せてしまうところへ駆けあがっている)、という雰囲気が出てきている。

 

・・・・・・・

 

歳を取るということはこういうことなのか・・・陽気がよくなり身体が楽かと思うとそうでもないのである。散歩から帰ると、泥のように(濡れ雑巾のように)力がなくなり、何もできない。・・・ほんとうにゆっくり歩いているだけなのだが・・・。

一時間以上休憩しないと、次のことは出来ない。休めば、また動ける。

 

・・・・・・・・

 

セミはほとんど鳴かなくなってきた。今日はツクツクボウシのかすかな鳴き声を聞いた。川の上を飛び回っている100羽を超えるツバメに出会った。飛び回りながら水を飲んでいるようだ。イワツバメであろうか・・・腰が白っぽいし、すこしずんぐりしている。

電線にもたくさん止まっていた。明日あたり大移動だろうか

明日の天気は良さそうだ。

 

今日は15夜かな。明るいまん丸い月がよく見える。右が水星で左が火星だろうか