まあ、面白かった。ほとんど一気に読んだ。
なかなかユニークな作品だと思います。年寄りには分かりやすい。分かりすぎるくらい。
しかし、好き嫌いが分かれるかもしれないね
(本人はもう読んだ感想を聞くことはないのですね)
眉村卓は、死ぬまで作家だったようだ。
自分まで騙そうとしていた(?)。騙しきれたかどうかは定かではないが
題名にも、"知らず"とあるからね。
・・・生命は連続している、そう思った方が、そのほうが得でしょう、というのではボケてない限り納得できないのではないか?! ダメでしょう。ここは。答えられない問いとして置かないと。・・・ま、いいか。死ぬんだから。
しばしば、薬の副作用か何かで、幻覚も見るし、何処までが副作用かもわからないし、現実と夢のはざまも曖昧になるし、考えるのも面倒くさいし・・・
よくここまで作品として纏めたなあ、と感心する。バラけてしまうのではないかと思ったが、自虐ギャグというのを多用して・・・繋がらないのが繋がってしまう・・・年寄りの世界ですね
彼の若い時の、一番ノッテいた頃の作品を読んでみたいですね。高校生が主人公のものは面白かった(といって本は読んでないのですが)。肩の力が抜けてるからかな
この作品の中に登場する主人公は、若い時、かなり意欲的・実験的であったように描かれている(が、なかなか評価されなかった)から。そうとうの力作を書いたのだろうと思う