『晩夏』読み始める

この前は、もう十年以上も前だが、30~40ページで止めてしまった(そこに栞が挟まっていた)ようだが、今回はそれ以上進んだ。

 

私はよく、第一章を飛ばして第二章ぐらいから読み始めて、面白かったら最初に戻るということがあるのだが、この本もそんな感じがした。・・・教養小説というのか(昔読んだある日本の作家の作品を思い出したのだが、作者名をどうしても思い出せない)、そんな感じ。

しかし今回、そういう第一の関門はたぶんクリアした。

 

理由は、もう先がない、ということだろう。今回を逃すともう読むチャンスはない。

それと、もう片足以上を棺桶に入れている状態なので、腰が据わってきてじたばたしなくなってきている?

 

今のところ、古き良き時代の教養人が紹介された、といったところである。国は違うがダーウィンの学生時代と重なるような。

・・・おそらく今の日本にも、数は多くないかもしれないが、こういう人たちが存在している・・・会うことはほとんどないが。・・・H先生などは、そんな一人であったように思える。

 

こういうところが、中年の私には読みにくく感じたところなのかもしれない。世間で揉まれているうちに自然に階層のようなものを意識していたのであろう・・・

今は、それはそれとして(若い時のように)、読めそうである。

 

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