ときどき胸がドキドキするような感じ。手を当てて見ると、少し心拍数が多くなっている。脈が途切れることは少なくなっているようだ。
最初、完全に無視するつもりでいたのだが、むねがドキドキするのは無視できなくて、仕方なく、脈をとってみることにしたのである。
最初は、意識することによる、心因性のモノかと思ったのだが、そうではなく、ドキドキするのに気づく、ということである。
ときどき、走ってもいないのに脈が上がる、ということである。
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『ナチスの戦争』読んでいて、だんだん気が重くなってきた。そして、以前読みさして放置した『独ソ戦』(岩波新書)のことを思い出した。
丁度1年前ぐらいに手に取ったのではなかったか・・・本棚を探したら出てきた。
サブタイトルに、絶滅戦争の惨禍、とある。
【ナチの戦争は要するに征服と略奪のために行われた人種戦争だった。理性に基づいて国益を守ったり、国家の安全を確保したりするための戦いではない。ヨーロッパの人種地図を暴力と大量殺戮によって塗り替えるための戦いだった。】p124
この本は、ナチスの戦争を追っているのだが、ナチスの戦争とは、とりもなおさず、ヒトラーの戦争である。そして、ヒトラーの中でナチズムが誕生したのは、第一次大戦末期、毒ガス攻撃を受けて失明し、野戦病院に横たわって、憎悪に身を焼いていた時だろうと。【ナチズムが誕生した時と場所を特定できるとすれば、それは1918年11月のパーゼヴァルクの野戦病院だろう。】p14
≪独り≫の憎悪の炎が燃え上がり、やがて多くの人を巻き込み、ヨーロッパを、世界を、一世紀に亘って焼き続けることになった・・・・
私は、年を取ってきてから、だんだんハッピーエンドのドラマの様なものが好きになってきた。こういう、やりきれない思いをさせられるのには、堪えられない。
・・・心臓に悪い、ボクの心臓は堪えられるだろうか・・・・
最後まで読み通す自信がなくなりつつある。
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