『國破れて マッカーサー』 まだ途中ですが

鎖国をしなかったら云々・・・と言っても仕方のない事である、それは良い悪いの話ではない。

国が、戦って敗れた。これも紛れもない事である。

終戦ではなく、敗戦である。無条件降伏。ごまかしはダメ。

この本には。その後の、日本の様子(占領下の様子)が、アメリカの公開された公文書に基づいて

書かれてある。膨大な資料を読み込み、わかりやすく示してくれる著者(西さん)に感謝である。

読んでいて、タイトルが実に適切であると思う。

 

日本は、民主主義になぜ拘るのか。沖縄になぜ米軍基地があるのか。

 

この本の最後の方に【沖縄は、日本国民の勇気の不在、臆病の生き証人である】p541

とある。これは公文書の記載ではなく、著者である西さんの思いであろう。しばしば著者が口を出す。出さないではいられないのだろう。

この少し前に、朝日新聞吉田茂首相の

更迭されて日本を去るマッカーサー元帥に対する≪恋文≫もある。この「恋文」という言葉も、西さんの思いで選ばれた言葉であろう。

マッカーサー神社≫の話もある・・・東京都議会の≪感謝の決議≫の話もある。

敗戦後、5,6年しかたっていないのだが。

さすが、「神社」は立ち消えになったらしいが、いろいろ考えさせられた(イデオロギーではなく、空気を読む日本人のこと、などなど)。

・・・靖国神社の隣に建てるつもりだったのだろうか(冗談ではなく、そんなことを思ってしまう)

 

初めて聞くことが多い。初めてだからと言って・・・過去のことだから、もう変更できない。

しかし、知っておいた方が良いように思う。これから先を思う時。

 

・・・・高校生の歴史の副読本に好いのではないか、などと思うが、せいぜい参考図書程度の扱いしか許されないかもしれないね なぜなら、著者の思いが強すぎるように感じるから・・・

授業では現代まで到達できないことが多いと思うので、こういう過激な(学校で教えてくれない)本も是非読んでほしいところである。

 

(まだ半分ほどしか読んでいないのだが、遅々として進まないので、ちょっと先の方まで斜め読みして書いている)

ぼく個人の感想は;たいていの庶民には、楽に食える世界が一番有難いので、そういう意味では、戦後はずっといい世界(自分の身近な世界のこと)だったように思う。これからしばらくは、予測できないところがあるが・・・