本のリサイクル市

去年秋だったか、散歩の途中で偶然「本のリサイクル市」に出くわして、何冊か持ち帰ったことがある。

今回は、市報で大分前から知っていたので、午前中に出かけた。

 

自分の読み終えた本を出そうかと考えないわけでもないのだが・・・面白かった本には印や線を引く癖があって出せないし、面白くなかった本は・・・人それぞれだと思うが、出す気にならない。それで、出さないで持ち帰るだけなのだが。

 

今回、将棋のKさんを誘って出かけた。病気で将棋をしなくなってしばらく会っていないので、本を見たその後で昼飯を食べようということで。

 

去年は午後だったせいか、会場でほとんど一人で本を見ていた記憶があるが、今回はなかなか盛況で、私たちが居た20分ぐらいの間に10人ぐらいは出入りしていたのではないだろうか。

 

堅い内容の本が多い。個人の持ち込みというより、図書館の「除籍」本が大半のようである。

「世界史年表・地図」「仏教・インド思想辞典」「司馬遼太郎藤沢周平」など、10冊余りを持ち帰った。

Kさんも、7,8冊持ち帰ったようである。

 

さっそく『司馬遼太郎藤沢周平』を読み始めた。著者は評論家の佐高信 出版社は光文社。半分ほど進んだところだが、藤沢周平を持ち上げて司馬遼太郎を批判する、という感じである。

ボクなどは、それぞれ持ち味があって、面白く読ませてもらったのだが、比較したり批評したりということはしたことがなかったので、新鮮な気がしている。(司馬さんの小説はほとんど読んだことがないが、対談は面白い。紀行もなかなか。と思っていた。藤沢周平は、20年近く前に、文庫になっている本は大体読んだ。)

 

半分ほど進んだ現在、佐高氏に必ずしも同意は出来ないなあと思いながらだが、面白く読み進めている。(司馬遼太郎は小説家ではないようなことを書いているが、それは私も同感である。持ち味は別なところにあるような気がする。)

佐高氏の本は今回が初めてである。

 

まあ。いずれにしても、しばらくは退屈しないだろう。