お風呂

久しぶりにリマでの生活の事を思い出した。

 

風呂が恋しい季節になりました。今朝は室温が14℃。ちょっと肌寒い・・・よりも、寒いぐらい。外は10℃ぐらいか

風呂に入って体が温まり始めた時に、ちょうど今朝ぐらい寒い日に水しか出ないシャワーを浴びた日々を思い出したのである。

勿論ペルーにお風呂がないわけではない。ただボクのところになかったというだけである。・・・でもここではこれが普通の生活であったろう。・・・もっと恵まれない人もたくさん居そうなところだ。

・・・いままでずっとこうであれば不満はないにちがいない。が、寒い時には温かい風呂に入るような生活をしていたところから、こういうところに移ると、やはり自然に比較してしまうのだろう。

記憶と現実を比較しても仕方のない事なのだが、それを知っていても、記憶はそういう風に働くようだ。

・・・これからずっとこういう生活が待っている、と思うと、実に寂しかった。

久しぶりにそんなことを思い出していた。

 

・・・若い時、修行の為お寺の山門をくぐって、上ってきた階段を振り返った時、これでシャバ世界とは永久におさらばだ、もうこの世界にもどることはない、と思った。そして、異世界に飛び込んだわけだが、こういう寂しさは感じなかった。・・・一瞬はそういう思いがあったのかも知れないが・・・あったとしても、就職のため初めて家を出た時、あるいは、もっと古くはじめて家出をしたとき、の感慨とほとんど区別がつかないような気がする。

・・・一人ぼっちになったつもりでも・・・。持続しない感慨だったのだろうか。・・・同じ日本の中のことだからだろうか。

 

こういうことを突き詰めようとしているのではない。ただ、今朝、ふとそういうことを思い出したというだけのことである。

勿論、皇室の方のことを思ったわけでもない。

 

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