送別会

私がここを去る、ということで、知り合いのお寺さんが送別会を開いてくれた。

私を含めて3人。アルコールなし。乾杯は麦茶。席は向かい合わないように、各2mは離れていただろうか。昼食時で客は我々のみ、という変則ながら。

そこで出た話題は、仏教の話、お寺のこれから、などなど、いつもの話である。

 

話の流れの中で、自分と息子はほとんど同じ学生生活を送っているが、親父は全く違う、というようなことや、20年ほど前に、仏教は大きく変わった。自分はそれでいいのではないかと思っている・・・というような話が出てきた。

 

これは、私が居なかったら出てこない話題であっただろう。

私は、日本は一度滅びた。そこで、根本のところで考え方が変化してしまった、と思っている。

昔がいいとか今の方が良いとかいう話ではなく、はっきりした断絶があるということは認識しなければならない。無視してはならないだろう、ということを言ってきた。

 

2,30年前の、仏教の変節もそれと関連している、と。

 

だから、送別に当たって、そういう話題が出てきたのだろう。

でも、私はお寺を去ってからそんな議題は全く忘れていた。

 

 

・・・話題は、歴史的に何度も変化してきている、という方向、諸行無常諸法無我のニュアンスで終わった。まあ、送別会らしい。

 

過ぎて見れば、夢。まぼろし

一所懸命それを追っかけていたなあ・・・そんな感じである。