黄忠が死んだ。

75歳である。劉備に、「昔わしに従った大将たちはみな老いぼれて物の役に立たなくなったが・・・」(p179)と言われたのが身に応えて、勝手に出陣して、手柄を立てたが、矢疵を受けて、亡くなった。

まあ。いい死に場所を得たともいえるが、当時の75歳と言えば、〈年寄りの冷や水〉と言いたくなってしまう。出陣していたことが不思議なくらいである。死者に鞭打つようなことは言いたくないのだが・・・。出処進退は難しい。

・・・死ぬまで現役。前のめりで死にたい。という気持ちも、分からないではないが。

 

プーチン大統領の執念も分からないではないが・・・。独裁者の行き過ぎた思い込みにストップをかける人は居ないのだろうか。

 

ボクは早すぎる引退をした人間だから、こういうことを考えるのだろうか。

・・・ボクは、昔読んだ人物の中で、高橋泥舟が特に好きだった。その、早すぎる引退が、すごく好感が持てたのであった。

徳川慶喜さんは、いつまでも燻っていたように描かれることが多いが、本当のところはどうなのだろう。

女の人からは、前のめりで死ぬような生き方が好かれそうだが・・・同性としては・・・。

 

ドラマで主役を張るには、不屈の精神の持ち主でなければならないのかも知れない。

のし上がっていく場面が描かれれば、当然、没落がある。三国志は、特に、没落だけではなく、滅びてしまう過程を描くわけだが・・・。

 

・・・

 

今日も寒そうだが、風は弱まりそうである。何としても散歩しよう。