ボクには難しすぎるのかも知れないな、宮城谷さんの三国志は。
しかし、まあ、第四巻まで手元にあるから、それまでは読もう。
同時に、井波律子さんの『三国志演義』(岩波新書)を読み始めた。
第三章 「三国志演義」の文学性 ・・・これからここ
『正史』と『演義』はずいぶん違うのだね。
宮城谷さんの方もガマンして読むことにしよう。
それにしても、中国歴史上最悪の悪人の一人という〈梁冀〉の話に差し掛かるところだが。
・・・歴史の方向へ大きな足跡を残した悪人としては、20世紀は、ヒトラー・スターリン・毛沢東・ポルポトなど沢山の名前が思い浮かぶが・・・〈梁冀〉とはいかなる人物か・・・「三国志演義」では記憶にない人物のような。
悪人ということでは松本清張を思い出す。日常のほんの些細な選択の過ちから、大きく方向がずれて、犯罪を犯す。欲を持っている人間なら誰でもそうなる可能性がある。
・・・でも、この人たちは少し違うような・・・”正義”を握りしめることによって、方向がズレていったような感じだ。
・・・・・・・
『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』管賀 江留郎 著
題名に引かれて読み始めた。500pあまりの分厚い本である。
管賀 江留郎(かんが えるろう)というのも、筆名(匿名)だろうが、人を食った名前である。内容も、ちょっと面くらっている。
今まで読んだことのない方向の本のようであり、新鮮。
目次を見ると、紅林警部とか古畑種基博士とかの名前が出てくる。出版されたとき(2016年)にはかなり話題になった本ではないかと思う。