待ちに待ったスペイン語レッスン
インターネットで電話をしたことは何度かあったのだが、ビデオ電話というのは初めてであった。すこし緊張した。
緊張で頭が滑らかに働かない。その上に、スペイン語の発音に疎遠になっていて、何を言われているのかが分からず、マスデスパシオポルファボル(もうすこしゆっくりおねがいします)と言って聞き耳を立てても、それでも、よく聞き取れなかった!
何度かそういうことがあって、彼女は順序だててレッスンすることを諦めて・・・。
雑談のようになって、いろいろなことを話したり、聞いたり。
コモセリャマ? エンエスパニョル? エンハポネス?
雑談はそれなりに盛り上がった。
彼女の本名(今まで本名と思っていたのはそうではなかったのである)とか、両親とも日本人であることとか、いろいろ話してもらった。
あっという間に1時間が過ぎてしまい、さらに30分の延長を許可してもらった。
ボクが、次回はコンフェッション(告白、懺悔とか告解のこと)について教えてほしいと言ったところ、彼女が突然
自分はカトリックなのだが、両親は日本にいた時は「シントウ」を信じていたようだが、如何いう教えなのか。仏教ではないのか、違いは?というような質問をしてきた。
・・・不十分ながら(突然で十分な答えにはならなかったように感じている)それに答え、次回には、カトリックについて、質問することの了解を得た。
聖書は読んだことがあるのかと聞くから、野口学校で校長先生から頂いた「カトリック版聖書 旧約新約一緒の3000pを越える重い本」を本箱から取り出して、いちおう読みました(相当苦労したのである)と。
外国人というのは誰もそうなのかもしれないが、結構突っ込みが鋭い時がある。
・・・・・・・
彼女が日本国籍を取得するためには、(話す方は合格するだろうが、さらに)教育漢字の読み書き(小学校卒業程度の国語)が出来なければならないらしい。これは日本語学校に通えるならともかく、そういう時間の取れないだろう彼女には少しハードルが高いかもしれない。・・・ボクが手伝えるかどうか、考え始めた。
何とか手伝いたいものだ。
・・・初めて、スマホに日本語・スペイン語辞典アプリを入れて使ってみた。これは便利である。紙の辞書を引くより随分早い。発音は、知りたかったらスピーカーで聞ける。・・・
日常的にこういうのを使っていながら、国籍を取得するためだけに、使うのを一時止めて、日本語の漢字かな交じり文を、考えながら手で書くドリルをするというのは、結構大変かもしれない。・・・今の日本の子供たちも、ひょっとすると同じ状況に居るのかも知れない。何しろパソコンとタブレットとスマホに囲まれているのだから。
機械なしには、漢字かな交じり文が上手く書けない子供は結構増えているのかも知れないね・・・
確実に増えてゆくだろうね・・・その時日本語はどういう風に変化してゆくのか
・・・生き残れるのか???