ハヤカワノンフィクション文庫
去年買った本である。しばらく、読まずに積んでいた。
買った時は、欧米人もやっと魚類以上の動物に、意識を認めるようになったか
と喜んでいたのだが・・・フィーリングが合わないというのか、読みにくく
30pほどで挫折してしまっていた。
今回、友人がペットの犬を溺愛していたり、Facebookで犬の微笑ましい動画などを見たりしていたこともあり、自然科学の本は久しぶりなのだが、今なら読めるのではないかと思い手に取っている。
なかなか面白い。痛みを感じる、とか虐められている仲間に共感する、とか
嘘をつくとか、失敗を恥ずかしいと思うとか、かなり、人間的な感情に近いものをいろんな生き物に認めるようになってきていながら、人間とは一線を画して、平気で、酷い動物実験をする。(同じ人がやっているのではないのだろうが)
この、一線を画する、というのは、どういうことなのか。
遺伝子レベルでは、単細胞生物からの連続的変化という風に見られてきているのではないか?
でも、細胞分裂がn回とn+1回とでは、倍違うのだから、連続的とばかりは言えないのかな
魂がないから、何をしてもいいのだろうか
魂とは何なんだろうか
金魚や蠅とも分かりあえるところがあると、著者は考えているようだ。群れるモノには
共感する力がある、と。
本筋とはほとんど関係のない疑問を感じながら、読んでいるのだが
まだ全体の半分ほどに目を通しただけなので、
詳しいことは次回に。