『ローマ帝国衰亡史』3  ほか

文章はこなれていないのかも知れない。生硬な翻訳調というのであろうか。

わざとそうしているのか、今は分からない。巻数が進むにつれて文体は変わってゆくかもしれない。

ギボンは文章がうまいらしいが、いまのところ、そういう感じではない。しかし、内容を知るには、まあまあ。

 

中国だと、宦官が政治を壟断するというのがお決まりのようなところがあるが、ローマ帝国は近衛兵(約15,000の精兵が優遇されて皇帝の傍に居た)に壟断されたようである。(西暦190年代中ごろより)

 

・・・・・・

 

家内の兄から電話があった。十数年ぶりで声を聴いた。ボクは、親戚付き合いが苦手で疎遠になっている。

長い間放置していた「土地の財産分与」の話らしい。ボクたちには子供がいなかったので、そういうことはボクには全く関係ないものと思っていたのだが、どうやらそうではないらしいのである。家内がなくなった時点で、ボクに権利が移ってしまっているらしい。

「権利放棄の書類にサインしてほしい」ということなのだが、ボクは勿論喜んでサインをするつもりである。

しかし、だんだん昔のことを、その片鱗を思い出しているのだが、たしか、十数年前にも、家内から「手続きすればいいのに、なぜしないのか、それは登記を変えるのにお金がかかるから放置しているのだ」というような話を聞いたことがあった。

 

ボクの家でも、登記の変更という問題があり、母が亡くなったあとで、父が少しづつ変更をしたと聞いた。結構お金がかかるので少しづつ進めたらしい。(一筆でも何万円かかかるし、現地の役場まで出向かなければならないので、簡単ではなかったと聞いた覚えがある。)

 

そのタイムリミットが来たということなのであろう。

それは世代交代が進み、「このまま放置すると、必要なハンコを集めることが困難になる時点に来た」ということなのであろう。

 

義兄も、話の途中で、メモ用紙を取りに立ち上がろうとして、足が悪いものでちょっと待ってください・・・と言っていた。お互いそういう歳である。

義兄は確か次男である。長男はもっと年上だから、本当は長男がやるべきことなのだが・・・本当にタイムリミットなのであろう。

 

こういうことは日本の至る所で有り、おそらく問題になっているにちがいない。必要なサインをすべて集めて、その手続きをするのは容易ではない。今は親戚付き合いも減り、代替わりした人の追跡も容易ではない。

ボクを探し出すのにも苦労したようなことを漏らしていた。ボクはここ10数年の間に3回住所を変えている。携帯も解約して国を出たので、帰ってきてからは全く新しい番号になってしまっているし・・・

(以前住職していたお寺に聞けば簡単に分かったろうに・・・と思うが、今は個人情報はかなり良く守られていて、教えてもらえなかったのであろう。それで、別ルートで探していたのであろう。どういうルートか知らないけれど、外国に行っていたことも知っているところを見ると、専門家を頼んだようである。それでも携帯の電話番号はわからなかったようで、最後に、お寺に泣きついたようである)

 

久しぶりに、当時のことを思い出している。