ちょっと休憩

ギボンの『ローマ帝国衰亡史』を読もうと思ったのは;昔、探しても、高くて手が出なかったので諦めていたのでしたが、そのことを、数十年ぶりに思い出し、今は便利なツール、ネットで探したら、ずいぶん安価で手に入ることが分かって、読む気になったのでした。

そもそも何故探す気になったかと言えば、当時、A・アシモフの「銀河帝国シリーズ」を読んでいて、訳者のあとがきで、アシモフがこの物語を発想したのは、ギボンのこの本を読んでいた時だった、と書かれてあったので、アシモフ・ファンとしては、一度目を通しておく必要がある、と思ったのであった。中学生か高校生の頃のことであった。

 

おそらく、首都というか帝国の中心が二つあること。と、分裂の危機に、もう一方が立て直しを図るのだが、それは、宗教的求心力を梃子にする。ことを、科学力を梃子にする、に置き換えて構想したのであろう・・・けれども、それだけではない。アシモフが読むような面白さがあるのだろうと思い、ギボンを読んでみようと思ったのである。

 

しかし、話が錯綜して(かなり予備知識が必要なのかもしれない)、さらに文体(センテンスが長い)にもついてゆけず、挫折したのであった。数年前のことである。そして、今回も、同じようなことになっている。

 

それで、とりあえず『ローマの歴史』(I・モンタネッリ 中公文庫)と『ローマ帝国キリスト教』(世界の歴史5 河出文庫)の、最後のほうの数十ページを読んで(衰亡の歴史 いずれも昔目を通した本だが、内容はもう忘れてしまっている)お茶を濁すことにした。

西ローマ帝国の亡びた後の世界のことは、それが『ローマ帝国衰亡史』の後半部分なのだが、『ヨーロッパ中世』(世界の歴史9 河出文庫 これも以前目を通した本)を読むことにしよう。

 

何か読むと、以前読んでいた様々な本の、今読んでいる本に関連することが思い出されたりする。それも、空をつかむようなはかない事ではあるが、まあ、楽しい。それが、今の読書の楽しみの中心と言ってもいいかもしれない

一時なりとも、いろいろ思い出すのが嬉しいのかもしれない。

 

 

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部屋で座って(胡坐をかいて)本を読んでいた(寝っ転がって読むのは少し寒い)ので、どうやら膝を痛めつけていたようで、散歩が苦しい。10日ほど休んでいたが、しかし、散歩を止めてしまうのは、まずいだろうと思い、膝にサポーターをつけて、歩幅を狭くして、歩くことにした。

昨日は、去年45分で歩いていたところ(約3キロ)を、途中休憩を入れて、60分で歩いた。何とか歩き通せたので、ホッとした。

これから暖かくなるだろうし、頑張って歩くことにしよう。