『知ってはいけない』(講談社現代新書)

さいしょは別の話題。

YouTube動画『ミアシャイマー シカゴ大学教授 「ウクライナはすでに敗北した」

山中泉という人が、アメリカのテレビ番組に登場したミアシャイマー教授の発言を解説したものである。今年の2月20日ごろのテレビのようです。

 

ミアシャイマー教授は、もうこれ以上戦うのはウクライナ人・ロシア人兵士を殺し合わせるだけだから、停戦なりすべきである(全然そういうことは言っていないが、私の感想)と思っているのかもしれないが、この番組の主張は、来年になれば必ず、反転攻勢に転じるはずという方向のようである。3人の論客が登場するのだが、ほかの2人はそういう論調である。

・・・何故来年まで引き伸ばしたいのかと言えば、多分、今年年末にアメリカ大統領選挙があるからであろう。

 

いくつかのYouTube動画などを見ての感想だが、「アメリカの一極覇権主義」というのが、有意義だった時もあるが、今はもう、アメリカが、解決能力がないくせにちょっかいだけは出す、害悪以外の何物でもない、というのが世界の大勢の見方になってきている、ようである。

 

老害」・・・バイデンさんも、若い時は有能だったのであろうが・・・今のアメリカの象徴のような・・・周りで支える有能なスタッフがいるから大丈夫???

愛犬が咬みついた話題もあったが、愛犬がバイデンさんの気持ちを汲んで八つ当たり行動したものであろうか?

 

・・・・・・・

 

「知ってはいけない」著者の矢部宏治さんの出たYouTube動画もいくつかある。5~7年ぐらい前のものが多い。

 

本を読んでいて、驚くことばかりである。

今、第六章 政府は憲法にしばられない ところを読み終えたところであるが、

60年安保で、学生運動が始まった理由がよく分かったような気がする。

 

1959年のこと。【当時、東京・立川にあった米軍基地の拡張工事をめぐる裁判で、東京地裁は「在日米軍の駐留は、日本は軍事力をもたないとした憲法9条2項に違反している」として、旧安保条約を違憲とする判決を1959年3月20日に下した。

 

それに対して、いろんなことがあり、高裁をすっ飛ばして最高裁で、12月16日に

最高裁判事全員の一致で「在日米軍の駐留は違憲ではなく、一審判決を破棄して」

東京地裁にさし戻された。

 

「安保条約のような重大で高度な政治性を持つ問題については、最高裁憲法判断をしなくていい」

 

このあと、米軍基地問題だけではなく、原発問題をはじめとする、さまざまな政府の違法行為や、国民への人権侵害について、法的に抵抗する手段を失ってしまうことになりました。

 

今の日本では、政府が腹をくくれば、もう何でもできてしまう。

日本国憲法にもとづき、裁判で政府の暴走を止めることは、絶対にできないのです。】

p138から150の中から、いくつかの文章を抜き出してみました。

 

「高度に政治性を持つ問題については、最高裁憲法判断をしない。」

これでは、学生が大騒ぎをしても当然だし、学生が敗北したというのは、とても残念なことでした。

 

・・・憲法を変えても、意味がないのではないか???

・・・それが、憲法を変えない本当の理由かもしれない

・・・法治国家なの???