『危険な思想家』(双葉文庫)

次何を読もうかと考えていた時に、この表紙が目に入った。

これはA・デューラーの絵である。デューラーは好きなので、この絵は記憶に残っている。それで、本の内容というより、表紙に惹かれて、読み始めた。

ボクにはすこし難しい。が、最後まで読めるだろう。

第一章 オウムの托卵

第二章 人権真理教の思考支配に抗して

第三章 眠れない世のために

オウム真理教の事件があったころのことが書かれてある。

ボクのところにも、オウム真理教から逃れてきた人が居た。また「アエラ」という薄い雑誌が創刊され、それに投稿したりしたので、当時のことはよく覚えている。それで、興味深く読み始めた。

まだ途中なので、感想は、読み終わってから。

 

もう一冊は

これは、2,3年前に購入して、積んであったものだが、いよいよこれに手を出した。

「知ってはいけない」という題がついている。年寄りは知らないで亡くなるほうが幸せだろうというのである。ただ、10年以上生きる可能性のある人は、知っていたほうがいいだろうと。

「10年ぐらい先に、日本は根底から変動し、崩壊するかもしれない。」

知らないよりは知っていたほうが、いいだろうということのようだ。

これが書かれたのは、2017年。

 

YouTubeで作者の名前を検索すると、6年前ぐらいに、記者クラブで講演している映像などがヒットするが、あまり反響があったとは思えない。

今、伊藤寛さんのYouTube動画も、それほど多くの人が見ているとも言えない。

 

国家の指導的立場にある人たち、あるいは次の世界のことを心配している人たちはどう考えているのか知らないが、大半の人は、聞いたから知ったからどうなるものでもない、と思っているのだろう。

ボクも、知らないで死んだほうが幸せかもしれない世代だ。知っても何もできず、寝覚めが悪くなるだけであろう。

しかし、TVを見ていると不愉快になることがあり、バランスをとる必要を感じることもある。

 

3月のような陽気だったが、寒さが戻ってきた。