『女と文明』読み終わりました

実に面白かった。スカーとしたいひとにはお勧めです。

 

一人でレストランに入るのは勇気がいるとか、単身赴任は辛くみじめであるとか、そういう文ばかり読まされてきたが・・・。ま、そういうジャーナリストはお終いかな。確かにそういう動きが目に見えるようになってきていたのだろう。おやじギャルということばが流行った時もあった。でも、すべては、否定的に見られていたような・・・。面白い新風俗とは思われていなかったような・・・

政治記者の文も、だんだん読まれなくなってきているようだし・・・。時代は権威あるものたちより、もっと先へ行っている。

ぜんぜん別の文脈が始まっているのだろう。(あるいは、私の目に触れるのはずいぶん偏っていたのかも)

 

 

梅棹氏の書いたものも面白いが、上野千鶴子さんの「解説」も勉強になる。

梅棹氏の文章が、反響が大きく成功だったことは、いま読んでも分かるが、上野さんの解説によると、反響というより、猛烈な反発、だったとある。

そうか、そうであろう。

 

女性の地位向上、が言われるが、おそらくは、潰しても潰しきれないで、嚢中の錐、まもなく逆転されるのであろう。・・・医学部の入試における女性差別が言われたのは5、6年前であったろうか。そういうことをせざるを得ない状況が続いているということだろう。将棋の世界で、女性のプロが誕生するのも間もなくであろう。女に負けてたまるか、と頑張っても、聖域が突破されるのは時間の問題かと。西山朋佳三段の棋譜など見ると、初心者の私が見ても、ほれぼれするような手を指す。

 

それが悦ばしい未来なのかどうか私は知らない。トクヴィルじゃないが、そういう方向へ動いている、と思うだけだ。

ま。そういう感想です。

詳しいことは、読みやすい本だし、まだ店頭に並んでいる本だと思うので、自分の目で、ね。