『戦争における「人殺し」の心理学』

これから、日本が戦争に巻き込まれるようなことになった場合、「敵を殺す」などということが出来るのだろうか。出来るとすれば、その条件は?

また、ベトナム戦争の失敗の後、アメリカ国内で、ベトナム帰還兵を中心に精神的なダメージに苦しむ人が沢山生まれて大きな社会問題になったことがあったが、

日本でも、もし戦争に巻き込まれ止む無く人を殺すようなことになれば、そういう問題が発生するのだろうか

などなど。

 

今までは、戦争に巻き込まれることなどないと思っていたのだが、現政権が大きく舵を切ったからには、有り得る未来として、考えておかなくてはならない問題なのかもしれない。

 

まだ、読み始めたばかりなのだが:

普通の人に訓練を施し銃を持たせても、人に向かって発砲できる人は15%ほどらしい。あとの人は、引き金を引かなかったり、空に向けて撃ったりして、人を狙うことは出来ないらしい。(良心的兵役拒否者というのだろうか)

それを、訓練して、人を撃てるようにする(訓練法によっては90%がそうなるとか。怖い話であるが)。

そうすると、のちに後遺症が出てくるようだ(最初から撃てる15%にはそういうことは起こらないらしい)。

などいろいろなことが、心理学的な観点から書かれているようである。

 

読み進むのは少し辛いところもあるが、考えさせられる。

(追記;読み進むのはかなりしんどいところもある。一般向きとは言えない。しかし、目をつぶっていられない時代は近いような気がするのも確かだ。)

 

みどりが美しい