『閉ざされた言語空間』

8月中頃に読み始めたのだが、同時に進めていた他の本に関心が移ってしまい、久しぶりに戻ってきた。正直のところ、私には難しすぎるのであろう。

一度は読んでおかなければならないとは思うのだが・・・ね。

 

「閉ざされた」というのは、外から閉ざされた、ということもあり、自ら閉ざす、事もあろう。例えば、ウクライナ・ロシア戦争の報道は、完全にウクライナ寄りのことだけが流されていて、ロシアからの観方に触れることは、よっぽど自分で意識的に探そうとしない限り、ない。つまり、新聞・テレビだけでは、それは閉ざされているといっていいだろう。

そういう意味では、先の戦争中の日本人と似た状況にあるのかも知れない。

 

当時と少し違うのは、今は、意識的に探そうとすれば、あまり苦労しないで探し出せるし、翻訳機を使えば、外国語が出来なくても、大体は分かる、ということだろうか。

ただ、フェイクも多いらしいが。

 

しかし、閉ざされている、のは確かだろう。誰に?

多分、自分で自分を閉じ込めている???

 

この本は、戦後アメリカが、占領下で、徹底的ともいえる検閲を秘密裡で行った、そのあり様を、一次資料によって跡付けようとした論文、です。

 

民主主義、自由。・・・を謳いながら、陰で何をしてきたのか。

 

・・・・・・・・・

 

なかなか先へ進まない。が、他の本が一段落(そうでもないのだが・・・)したので、これを読もうと思っている。

・・・あまり楽しくないだろうなあ、という予感があって、若い時と違って、そういうものは、あまり読みたくないのである。最後まで行けるかどうか