隣国では、絶対的権力を握ってこれからは大いなる恐怖の時代が予想されたのであるが、どうやら失速しつつあるような・・・
失策つづきのようである。権力者の周りには、忖度する者ばかりが集まる。権力者の欠点も拡大してしまうという事なのであろう。
周さんは権力闘争にはめっぽう強いが経済問題に疎い様な・・・経済問題に強い政敵が全て破れてしまい・・・
その磁場から外にいる者には、どうして?と思うようなことが、現実になるという事か。
民主主義国家では、権力者の交代が起こるからそういうことはないだろうと、安心していると・・・全体の高齢化が進み・・・忖度の中で長い年月を過ごしてきた人々の集団だから、似たような事態に陥るようである。・・・もっと腐敗は進んでいるかもしれない。お金持ちと二人三脚。
絶対的権力を手にして堕落しないような性格の持ち主は、この世に存在しないのかも知れない。藤沢周平の時代劇にも、権力の甘い誘惑、は 好くテーマになっていた。若い人が、やがて、そのような老人になってゆく。例外は無い様な・・・
たしか、幸田露伴に『貧乏の説』というエッセイがあった。国民の大半は貧乏だから、貧乏人が美人に愛されるような話は好きだが・・・実際はもしそんな話があったとすれば、珍しいからニュースになるようなもので、と、貧乏の功徳はほとんど何もない様な説であったが、最後に一つ、貧乏になれば、人が寄り付かない。取り巻きが全くいなくなり、ダニの如くへばりついていた悪友も去る。これは、苦いが得難い効用である、と言っていた。露伴さんは、あれほどの有名人でしたから、よっぽど悪友に悩まされていたものと見える。
・・・多くの人は、人が寄り付かなくなる寂しさに堪え難い思いをするようだが、効用についてはあまり聞かない。悪友でもいてくれれば有難いという事だろうか。いずれにしても、栄枯盛衰は世の習いという。貧乏するときは誰にも必ず一度はあるだろう。
権力に近づくに従い、忖度に囲まれることになる。正確な事態の把握は困難になってゆくのであろう。本人の努力ではどうにもならない。
腐敗が必然なら、それを認めて、交代させるシステムがなければならないのであろうが、それがうまく機能しない。
絶対的な独裁権力の場合は、革命かクーデターしかないのであろうが・・・
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今の日本の場合は、如何なんだろうか。まだまだ誤差の範囲なのか