『日本の禍機』朝河貫一 講談社学術文庫

これは日露戦争直後、世界の中で危うい道を歩もうとする日本を憂いて、当時アメリカ・イェール大学教授だった朝河氏から日本に書き送られてきた書物のようだ。日本で発行されたのは、1909年。

日露戦争は1904年から1905年秋。

 

ボクはこの書で〈禍機〉という耳慣れない言葉を始めて知った。

災いの起こる兆し。災いのきっかけ。の意味らしい。・・・歴史の中には、いくつか「禍機」があるが、日露戦争後がその時期だったようだ。

今まで読んだ幾つかの本にも、日露戦争後日本は過った道に進んでいった、という意見があったな

 

得意の絶頂というのは、すべからく「禍機」と知るべきか

 

禍を転じて福となす、という言葉があるが・・・。それは至難なのであろう。

 

当時、アメリカの世論などが日本をどのように見ていたのかが、書かれているようだが、まだ読んではいない。これから読もうとしている。

 

あれから丁度100年後に、アメリカ在住の伊藤貫さんが、日本の現状を憂いておられるのだなあ。

 

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やっと『なぜリーダーはウソをつくのか』読み終わった。なかなか面白かった、が、知識の乏しいワタシには少し難しかったかな。

知っていることも多かったが、知らなかったことの方がはるかに多い。

ある意味で、心理学や処世術のようなところもある・・・。

政治家(エリート)がこのようなものだとすると、民主主義は長い年月の間には堕落するのは必然かもしれないと思う・・・

 

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今日は、暑い中で草取りを試みた。先日、腰のところに扇風機が二つ付いている作業用の上着を買ってみたのである。腰をかがめて草を取るにはちょっと不便なところもあるが、概ね良好である。扇風機の風が、背中を上がって首筋の所から外に逃げるようだ。

背筋を伸ばしての作業、草刈り機を使うとか庭木の剪定とかにはかなり役立ちそうである。

人によっては散歩にもいいかもしれない。

 

コメント欄には、エアコンを使わないで、これを使っている、というのがあったが・・・停電の時などには好いかもしれない。十分充電すると24時間以上使える。