2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『ヴィティコー』 4

読みました。暑すぎて、なかなか進みませんでしたね 最後は、神聖ローマ皇帝とともに、ミラノを攻め、屈服させ・・・ヴィティコーは功を立て更に領土を広げる。子供も成長し、城を建てることになった、というところで幕。 このような誠実で力のある者の元に…

『ヴィティコー』  3

第三巻の三分の一ぐらい。主人公が領主となり、城を築き妻を迎える、ことになった。 これは、19世紀のカオス状態にNOといった作者が、カオスを回避するようにして生まれたキリスト教的社会(秩序ある社会)を 未来に(も)見ていたということなのだろうか ボ…

 『ヴィティコー』 2

第二巻の中ほどまで読み進みました。全体のちょうど中間点ぐらいのところです。いくつかの事が分かってきました。 神様の力が弱まって、人間が中心になってくると、正義とか善とかよりも、欲望のほうが価値が出てくる。欲望実現の手段も当然ながら価値がある…

『ヴィティコー』

シュティフター最晩年の作品。騎士ヴィティコーを中心に、話は展開する。登場人物は600人余りとか・・・ ドイツ語圏以外では、この邦訳が初めての翻訳本であるという。シュティフターがマイナーな作家であるということなのだろうが・・・日本ではシュティフ…

ブログ1年になります・・・

去年の今頃の事を思い出しています。といっても、あまり多くは思い出せない。 ・・・寂しいですね。たった1年前の事ですのに。 去年は7月ごろに、アキレス腱を傷めてしまった。10月下旬ごろに外国旅行(一人旅)を計画していて、身体作りのつもりで、散歩も…

イナゴが

日本でも大発生しつつあるのかな 散歩中、目の前に、イナゴが飛び出すことが多い。 たしかに、稲穂が一部黄色の色づき始め、そういう時期ではあるが、それにしても いままでもこんなにイナゴが多かったかな。わたしのみているのは、勿論あの外国でニュースに…

あんまり暑いので

疲れてしまい、本ではなく、ついビデオを見てしまう 若い時に横溝正史さんの本をたくさん読んだことがあるので、石坂浩二主演の金田一耕助シリーズを何作か見た。概して面白かった。 ・・・だいたい犯人に自殺されてしまい。逮捕出来ない。主役が、探偵であ…

『花崗岩』

『石さまざま』の初めにある話です。 なかなかいい話で、私は好きですね。・・・ただ、ヒトによっては、ながながと続く昔ばなしの語り口がまだるっこしいかもしれません。 お母さんに叱られて落ち込んでいる孫を慰める話です。 おじいさんが、一緒に歩きなが…

『鳥脳力』小さな脳に秘められた驚異の能力 など

第一章 鳥・・・絶滅しなかった恐竜 つまりは、恐竜は絶滅しなかったのである。なぜならば うんぬん こんな書き出しの本である。面白そうなので借りてきた。まだ読み始めたばかりだが、全部を理解するのは無理のようだ。聞きなれない言葉が多い。だが、大体…

シュティフター『男やもめ』

岩波文庫 復刻版、これは2005年、シュティフター生誕200年を記念しての復刻でしょう。旧漢字仮名遣いそのままで、すこし読みにくいかも。初版は1940年。 この『男やもめ』は、1845年、シュティフター40歳の時の作品です。 『晩夏』は1857年の作品。この間に…

しぶ

しぶと言っても柿渋のことではない。仏前に供える植物である。春先にちいさな黄色い花をつけるが、今は花の時期ではない。 今はお盆の時期で、墓参りの時に持ってゆくのがこの「しぶ」である。地域によっては「しきみ」ともいう。・・・今日明日墓参りする人…

『晩夏』 最終回

読んだ人は少ないと思うので、あらすじを書くべきかどうか、迷いましたが・・・結局面倒くさがりの本性が出ました。 この本は・・・途中で投げ出してしまう人が多いということですが、そこを乗り越えて、最後まで読むと、疑問が多く残り、いろいろ考えてしま…

『晩夏』読みました

読後、といわず、読んでいる最中から、一杯??? クエスチョンマークが躍っています。 ・・・ ・・・宗教書のようなかんじです。確かに、一種の宗教書なのではないかと。 下巻の最後に、訳した方の解説がありますが、とても参考になりました。 忘れられてい…

散歩どうしようか

大いに迷う。35℃を越えている。すこし風があるので、大丈夫と思うが、無理はしないでおこうか 近くの図書館へ本を返しにゆくのも車を使うことにした・・・やけに多くの車が駐車していると思ったら・・・グランドゴルフの人たちである。 何時からやっているの…

『晩夏』の読書 など

第三部(下巻)に入った。 ぼくたちは、こうある、ということに慣れているのだが、シュティフターは、こうあるべき、というところを描こうとしている、ようだ。 ・・・こうあるべきだと思いながら、重力に押しつぶされるようにして地を這うような、人々の姿…

図書館

久しぶりに、図書館に行った。一か月ぶり。図書返却。 入り口で、銃のような形のものを額に向けられて・・・体温測定。そして、手のアルコール消毒。 何時からですか? 8月に入ってから、と。ちょうど感染者が増えてきた頃のようだ。 一海さんの本と石の本と…

暑!

体温に近いかな・・・散歩していて、だんだん呼吸が浅くなるようで、途中で引き返そうかどうしようか迷うほどだった。 丁度中間ぐらいのところにあるスーパーにはいり、一息つく。勿論ただひやかすだけでなく何かお茶代ぐらいのものは買ってから出る。ほんの…

『晩夏』 などなど

『晩夏』は3部構成。第一部を読み終えた。 全部を読み終えていないのであまり感想を言うべきではないかもしれないが、 この本は読者を選びそうである。そして、選ばれる人は多くはないだろう。 ぼくは、ついこの間までは、たぶん途中で投げてしまっただろう…

『晩夏』

【人間は一つしかないものだけを礼賛して求めようとするものです。飽くことなく満足しようとして、偏ったことに没頭して不仕合せになります。もし私たちが心の中で秩序を保つことができれば、この世にある事物にずっと多くの喜びを持てるでしょう。しかし、…

『晩夏』読み始める

この前は、もう十年以上も前だが、30~40ページで止めてしまった(そこに栞が挟まっていた)ようだが、今回はそれ以上進んだ。 私はよく、第一章を飛ばして第二章ぐらいから読み始めて、面白かったら最初に戻るということがあるのだが、この本もそんな感じが…